クリーン作戦にて思う

2018.3.6

一週間ほど前だろうか、
「クリーン作戦」という名目で、大学時代に使っていた一式を処分しようと
実家の物置からいくつかの段ボールを出してきた。
俗にいう、【身の回りが綺麗になれば自分の心も伴って浄化される】というやつ。
プラセボだとしても信じたい。そういう意味も込めての「クリーン」なのです。

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これが容易ではない。
出てくるものの多くは大学時代に使っていた教科書類。
(一番困ったのは、ガラクタのような小物類)
そもそも物を捨てられない父親からしてみたら
本を処分するなど言語道断。
専門書であるから余計だ。しかし、そうしてみると
自分が勉強してきたか、こなかったか、なかなか参考になる。
ノートが使いきれずに半分で終わって残りは白紙であったり、
参考書も使った形跡も記憶もないものも多かった。

要するに、形から入っておきながら、
「買っておけばとりあえずやるだろう」と
根拠のない安堵をしていたわけだ。
これは意外に馬鹿にできない。
なぜなら、記憶が確かなら、
中学校の勉強法とずっと変わってきていないからだ。
勉強だけでなく、読む本読む本、ほとんどがそうであるように
思う。手元に置いておけば読む、と思って買う、が
いつの間にか意識が違う方向へ行き、結局、肥やしになることが多い。

理想をいえば
一冊を十分に読み解く、そこから著者に対しての自分なりの否・肯定をすればいい。
芸人かつ作家の又吉直樹氏は、常に大宰の「人間失格」を持ち歩き、
一冊をぼろぼろになるまで読み解いていた。

少し読んで、少しは面白いと思う、しかし、持続しないのだ。
これでは「国語が苦手です」と相談してくる親に対して
私の言葉は何の説得力もないし、明確な答えが用意できない。

すらすら読めるとしたら西村京太郎サスペンス本くらいだ。
2時間は座って読めるし、読み切ることができる。
私のような人間のために作られているとしたら実に巧みだ。
そういう要素もあり、愛読者が多いのかもしれない。
活字を追う作業という意味では無駄ではないから、
徐々に応用に持ち込みたいものだ。

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今回のクリーン作戦で収穫があったのは、
いくつかある。
元カノとのプリクラはさておき、
自分が学生時代、教師の夢を追っていたときの
志が如実に表されていた。
それは、私の原点であり、すべての始まりであり、
当時からすれば怖い者知らずの原動力だった。

父親に、私が仕事で落ち込んでいた時、
「初任のときの怖い者知らずだったお前はどこへ行った?」

と言われたことを覚えている。
父親の言葉としてはなかなかだ。(どこから目線だ)

確かに、多くの夢があり、下手なりに、がむしゃらだった。
否応なしに不真面目な生徒を怒鳴った。(ちなみに授業中に化粧)
毎日が傷ついていた。
それでも、うれしいこともあった。今でもその辛酸は、
自分の僅かで貴重な財産だと思っている。
ところが、ある日を境に、やはり来るのです。
燃え尽き症候群と言えば一番早いでしょう。断腸の思いで
退職した。

そこから職は転々とした。
それでも、最初の職場の傷(あえてトラウマとは言わない)
はいつも意識していた。

いつの間にか、それらの傷を思いかえすたびに自分に限界を作っていた。
千変万化する日々に、すべてのアンテナを向けることが
どれだけ自分が傷つき疲れるかを覚えた。
いつの間にかではない。自分がそうしてきたのだろう。
どんな仕事でもそうだが、他人に干渉しない、入り込まないことで、
一定の距離感を保った。といえば、それこそ理想のように聞こえるが
学校教育現場では違う。

要するに、人が怖いのだと思う。

明るくにこやかな顔で平気で毒のある発言をする女子、
確信を突くような生意気な発言、それに便乗して盛り上がる周囲、
私を私と認識せずに無視を続ける子、悪びれた様子も見せずに
スマホや違う作業をする子、取り上げれば逆切れか、彼らなりの正論。
一時間すっと寝っぱなしだった子が終わりのチャイムと同時に起きだし
「あ~よく寝た」と、聞こえるように言う男子。

私はそれを穏便に済まそうとしていた。
当然見て見ぬふりはしない。一線を越えれば別だが、越えない限り、指導もしなかった。
多少の問題言動も時とともに浄化しようとしていた。

それでもいいと思う。けれど、いつまでもその彼らの
言動がネックになっていたり
怒りを忘れることができなかったとしたら、それは
私がすべきだったことをしなかった、「自責」なのだと思う。
怒りさえも、気力がなくなってきていると思う。
そういう意味でも穏便なのだ。
それがプライベートにも現れているのはまた別の話ですが。
今度の職場への、覚悟として刻んでおきたい。
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最後に、クリーン作戦で発掘された本を紹介したいと思う。

加藤諦三の著書

【自己創造の原則】
~あなたは何を恐れ、何から逃げようとしているのか~


タイトルからして難しく聞こえる。
大学時代から彼の本は何冊か読んできた。
(※以下、個人の感想です)
それでも読んでいくうちに彼の本は(すべてではないが)
タイトルと内容が伴っていない違和感を感じ始めた。
内容を一言でいえば「指摘」といえば簡単だろう、
「〇〇をする人は〇〇な人です」というような言葉が
定番化されてきていると感じて、いつの間にか読むことを避けてきた。
一種の私のブームだったのだろう。

それでも、この本の一部には、明確に、「次のようなことを認識してください」
と書かれている項目があり、これこそまさに聞きたかった本質だと思って、
上記のこれまでの認識は、また覆された。

彼の本からの引用ではあるが、気づいた言葉を手帳に書き込む習慣をつけようと
思った。

今回は、ふたつほど。

【重要なのは、希望という前提に立って行動し続けることです】

【希望があなたを捨てるのではない。あながた希望を捨てるのです】

これは備忘録としてとっておきたい。


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by kyouji19800920 | 2018-03-06 20:59
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